愛を知らない私を愛して







渚くん……私に会ってどう思ってるの……?




"はじめまして"なんて何事もなかったようにするつもりなのかな……




そう思えば思うほど胸が痛くなった。




__……




「……それではいいCMを作りますので、今後ともよろしくお願いします」




「はい、よろしくお願いします。……海崎さん、少し櫻井さんと話してもいいですか? 確認事項がこちらであるので……」




軽い話し合いが終わり帰ろうとする時、渚くんは予想外の言葉を口にした。




え……なに言ってるの?




「全然どうぞ! じゃ依茉、下で待ってるからな」



「……はい」




上機嫌にでていく海崎さんと少し疑いの目をもった快。




今は渚くんと2人きりにしてほしくなかった。




なにを言われるのか……怖いから。








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