愛を知らない私を愛して
ど、どういうこと……!!!!
私は顔を真っ赤になっているのを抑えて家に入った。
「おかえり、依茉。今日休みだったの……ってどうした!?」
「……なんでもない……」
けれどびっくりして腰が抜けて玄関に入るなり座り込むと兄の依智(いち)が心配する。
「依茉!?」
「……大丈夫だから……」
渚くんは私の気持ちを知っているのか。
キスをされて余計に渚くんがなにを考えているか分からなくなった。