アンバランスな関係
怪我
「いたい、痛い、痛いってば!」
「スーちゃん
大人しくしてなよ
僕だって
こういうの苦手なんだから」
光ちゃんが
恐る恐る消毒をしてくれている
「保健室に寄ってから帰るべきだったんだよ」
光ちゃんが心配してくれてる
光ちゃんの部屋には
血のついたガーゼが広がっていく
「い、や、だ!
保健室に行ったら、
また先輩たちにいじめられるじゃん
痛い思いした意味がなくなる」
光ちゃんの頬が膨れた
「この傷
兄貴になんて説明するの?
怪我したことは
もうメールで知らせてあるからね」
え?
「瑛ちゃんに?」
「そうだよ
知っているのに
知らせなかったら
僕が怒られるんだ」
「どっかの階段から落ちた
…とかでいいんじゃない?」
「どこの階段?」
瑛ちゃんの低い声が聞こえた
勢いよく振り返ると
光ちゃんの部屋のドアに寄りかかるように
立っていた
「どこだったかな~」
惚けてみたのが失敗だった
瑛ちゃんの顔が
どんどん怖くなっていった
「スーちゃん
大人しくしてなよ
僕だって
こういうの苦手なんだから」
光ちゃんが
恐る恐る消毒をしてくれている
「保健室に寄ってから帰るべきだったんだよ」
光ちゃんが心配してくれてる
光ちゃんの部屋には
血のついたガーゼが広がっていく
「い、や、だ!
保健室に行ったら、
また先輩たちにいじめられるじゃん
痛い思いした意味がなくなる」
光ちゃんの頬が膨れた
「この傷
兄貴になんて説明するの?
怪我したことは
もうメールで知らせてあるからね」
え?
「瑛ちゃんに?」
「そうだよ
知っているのに
知らせなかったら
僕が怒られるんだ」
「どっかの階段から落ちた
…とかでいいんじゃない?」
「どこの階段?」
瑛ちゃんの低い声が聞こえた
勢いよく振り返ると
光ちゃんの部屋のドアに寄りかかるように
立っていた
「どこだったかな~」
惚けてみたのが失敗だった
瑛ちゃんの顔が
どんどん怖くなっていった