アンバランスな関係
「私、間違ってたね」

「いいんじゃない?
マコだって
好き勝手に生きてるもの

瑛ちゃんが好きだけど
瑛ちゃん以外の男も
知ってるし

実は光ちゃんとも…」

「え?」

「久我山さんに見られた時は
ドキってしたよ~
ちょうどホテルから出たあとだったし」

「ちょ…ちょっと待って
お姉ちゃんは瑛ちゃん一筋じゃないの?」

「マコ、いつそんなこと言った?
マコは光ちゃんも瑛ちゃんも好きだよ」

「ええ?
お姉ちゃんは誰が一番好きなの?」

「今は光ちゃん!
でも光ちゃんには内緒にしてくれって
言われてるから…
光ちゃんの卒業まではね~って感じかな」

体の関係があるなら
濃厚キスもするわね

私の勘違いってこと?

でも確かに
お姉ちゃんは瑛ちゃんが好きだったはずじゃ…

「しょうがない
カミングアウトするよ

マコ、高校生のときに瑛ちゃんに振られてるよ
恥ずかしくて言えなかっただけ

だってさ
6歳も離れいてる妹に負けたなんて
言えないもん」

お姉ちゃんの顔が輝いて見えた

ずっと内緒にしてたことを
話せてすっきりしたって感じなのだろうか

「もう!
何よ
私一人で悶々してたなんて」

「瑛ちゃんも悶々としてたんじゃない?
瑛ちゃんに話したの
つい最近だもん」

「久我山に見つかって?」

「そう!
だって、瑛ちゃんに頼むしかないじゃん」

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