アンバランスな関係
「瑛ちゃん、そういう処理
上手そうだもんね」

「でもすっごい怒られたよ!
マコ、久々に泣かされたもん」

「もしかして
怒られたのって昨日?」

「そう!
カラオケボックスで延々と
3時間も!」

「納得いかないな~
昨日、瑛ちゃんからは
石鹸の香りがしたよ」

「ん? 石鹸?」

お姉ちゃんの目が輝いた
何か聞きたそうな顔をしている

「ち、違うよ
夜中に向こうが勝手にきただけで
追い返したの!」

「瑛ちゃん、帰るときに
電話があって
その人に会うみたいだったよ」

「それなら納得いく!」

お姉ちゃんが部屋の時計に目をやった

「瑛ちゃん、そろそろ来るんじゃない?」

「そうだね
でもなんか
すっきりしちゃって
話すことないな~」

「まずは瑛ちゃんに
謝りなさいよ」

「わかっているよ」
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