アンバランスな関係
「スーちゃん、
今日は甘い卵焼きが食べたいな」
忙しなくキッチンを動く私に
お姉ちゃんが甘い声を出す
朝から四人分のお弁当と朝食を作る
私の身になってほしい
お姉ちゃんは料理ができない
「俺のために作ったお弁当はどこだい?」
瑛ちゃんが明るい声を出しながら
ベランダからやってきた
ベランダにある非常の扉が外されているのだ
用があるときは
ベランダから松川家の住人はやってくる
私とお姉ちゃんは
礼儀として
玄関を使うが
瑛ちゃんと光ちゃんは
ベランダから我が家に入ってきた
「俺とスミレの弁当の中身が違う!」
瑛ちゃんが不満そう
「一緒にするわけないでしょ!
同じ学校に行くのに」
「スーちゃん、
マコと光ちゃんは同じ中身だよ」
お姉ちゃんが弁当を覗く
そうだよ
同じにして
早く愛を築いてよ
「その弁当
交換しようぜ
それをスミレと俺のにする」
「嫌だ!
香水男と一緒は嫌だ」
私は手早く弁当を包むと
自分のを鞄に入れた
お姉ちゃんと瑛ちゃんは
慌ただしく家を飛び出す
次に光ちゃん
私は最後に
家の戸じまりをして
マンションを出た
今日は甘い卵焼きが食べたいな」
忙しなくキッチンを動く私に
お姉ちゃんが甘い声を出す
朝から四人分のお弁当と朝食を作る
私の身になってほしい
お姉ちゃんは料理ができない
「俺のために作ったお弁当はどこだい?」
瑛ちゃんが明るい声を出しながら
ベランダからやってきた
ベランダにある非常の扉が外されているのだ
用があるときは
ベランダから松川家の住人はやってくる
私とお姉ちゃんは
礼儀として
玄関を使うが
瑛ちゃんと光ちゃんは
ベランダから我が家に入ってきた
「俺とスミレの弁当の中身が違う!」
瑛ちゃんが不満そう
「一緒にするわけないでしょ!
同じ学校に行くのに」
「スーちゃん、
マコと光ちゃんは同じ中身だよ」
お姉ちゃんが弁当を覗く
そうだよ
同じにして
早く愛を築いてよ
「その弁当
交換しようぜ
それをスミレと俺のにする」
「嫌だ!
香水男と一緒は嫌だ」
私は手早く弁当を包むと
自分のを鞄に入れた
お姉ちゃんと瑛ちゃんは
慌ただしく家を飛び出す
次に光ちゃん
私は最後に
家の戸じまりをして
マンションを出た