課長、恋しましょう!
俺は今年で45になる。彼女は今、22歳だ。つまり、俺は彼女が生まれた年には、すでに今の彼女と同じ経験値を積んでいるってな。
わかるか? この年の差。ダブルスコアだぞ。二倍だぞ。むしろ、俺が年頃で結婚してたら、娘が彼女くらいの歳かもしれない……そういう差だぞ。
それなのにだ。
「課長、大変です」
「どうした」
「もうすぐ会社についてしまいますっ。オフィスに入ったら課長と二人で楽しくお喋りできませんっ」
「いや、お前がひとり盛り上がってるんだ」
「やだっ、課長は私のことが嫌いなんですねっ? ううん、嫌い嫌いも好きのうち。わかってます、課長。私はそんな課長も大好きです」
「頼むから社内ではそんなこと口走るなよ」
「ダメですか?」
「ダメだ」
「うーん……課長の言い付けなら、この胸がドキンドキンしちゃう高揚をギュギュッと抑えてみせますね」
俺と彼女の歳は父と娘ほどある……それなのに、彼女は俺に恋愛感情を抱いているらしい。
俺には、そんな彼女がよくわからん。が、嫌と思わんのは……まぁ、なんだ、俺も結局、ついてるからな、あれが、うん。こういう感覚は、男の性らしいな。うん。
わかるか? この年の差。ダブルスコアだぞ。二倍だぞ。むしろ、俺が年頃で結婚してたら、娘が彼女くらいの歳かもしれない……そういう差だぞ。
それなのにだ。
「課長、大変です」
「どうした」
「もうすぐ会社についてしまいますっ。オフィスに入ったら課長と二人で楽しくお喋りできませんっ」
「いや、お前がひとり盛り上がってるんだ」
「やだっ、課長は私のことが嫌いなんですねっ? ううん、嫌い嫌いも好きのうち。わかってます、課長。私はそんな課長も大好きです」
「頼むから社内ではそんなこと口走るなよ」
「ダメですか?」
「ダメだ」
「うーん……課長の言い付けなら、この胸がドキンドキンしちゃう高揚をギュギュッと抑えてみせますね」
俺と彼女の歳は父と娘ほどある……それなのに、彼女は俺に恋愛感情を抱いているらしい。
俺には、そんな彼女がよくわからん。が、嫌と思わんのは……まぁ、なんだ、俺も結局、ついてるからな、あれが、うん。こういう感覚は、男の性らしいな。うん。