新・イジメ.COM
畠平さんが気絶した事にきがついていないのかもしれない。


その時だった。


男子生徒がふいに動きを止めて、遠い階段へと視線を向けた。


それから立ち上がると逃げるようにその場を後にしたのだ。


残された畠平さんはピクリとも動かない。


そんな中、階段を上がって来たあたしたち3人の姿が見えた。


畠平さんを指さし、首をかしげている。


モニターの画像はそこで途切れて暗転した。


教室中が大きなため息で包まれた。


やっぱり、思っていた通り犯人は大志だ……。
< 104 / 242 >

この作品をシェア

pagetop