新・イジメ.COM
☆☆☆

それから1日中、授業中も休憩中も関係なく渚は美文イジメた。


ゴミくずを投げつける。


教科書を破る。


机に落書きをする。


体操服を隠す。


あたしはそれらを全部撮影して行った。


さすがに、暴力的なことはしていないけれど、どれも精神的に追い詰めるやり方だ。


しかし渚は昼休みになると、あたしにこんな相談をしてきた。


「今くらいのイジメ方で大丈夫だと思う?」


食堂へと向かいながらそう聞かれてあたしは「え?」と、聞き返した。


あたしから見たら渚がやっていることは十分イジメだった。


しかも陰湿で、後味が悪いイジメだ。
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