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1年1組の窓から外を見渡すと、島の向こうに続く海を眺めることができた。


微かな潮風が教室内に入って来てすごく心地いい。


「本当に最高の学校だね!」


あたしは渚と美文へ向けてそう言った。


2人ともあたしの隣に立って窓の外を眺めているところだった。


「こんな学校に推薦で入れたなんてラッキーだよね! 写真撮って、本土の友達に送ってあげよ!」


そう言う美文に渚が眉を寄せた。


「無理だよ。本土まで電波は届かないんだから」


「あ、そっか……」


渚の言葉に一瞬にして美文の目の輝きが失われてしまった。


「だけどメッセージアプリは普通に使えるじゃん? さっき美文も使ってたんだから」


慌ててそう言うと、美文が思い出したように何度も頷いた。


「そうだよね! ちょっとやってみる!」


元気な声でそう言い、窓から見える景色を写真に収めて行く。

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