新・イジメ.COM
《真奈美:どこへ行ったか、まだわからないんだよね?》


《克己:今手分けをして探してるところ》


《真奈美:……もしかして、あのボートじゃないよね?》


あたしは誰にも見られないよう壁際へと移動して、そう打ち込んだ。


《克己:あのボート、まだあるのか?》


《真奈美:わからないけど、先生が片付けたとは聞いてないよね?》


《克己:確かに……。よし、俺はあの崖を探しに行ってみる》


《真奈美:それならあたしも一緒に行く》


あたしはそう返事をして、すぐに寮を出たのだった。
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