新・イジメ.COM
「なんでこんなことするんですか!? 本当に、ちょっと体がしんどいだけなんです! なんでもないんです!」


首を左右に強く振って必死に訴えかける。


「それでは、これから検査を行います」


医師はそう言い、注射器を取り出した。


先生はそれを見て笑っている。


「やめて……! ごめんなさい! 嘘をつきました!!」


針が腕に刺される寸前、あたしは泣きながらそう訴えた。


医師の手が止まる。


「体はどこも悪くありません。だから、やめて……!」


こんなところでわけのわからない注射を打たれるくらいなら、素直に謝った方がマシだった。


しかしその瞬間、先生がチッと軽く舌打ちをしたのが聞こえて来た。


驚いて視線を向けると、「次はないわよ」と、低い声で言われたのだった。
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