新・イジメ.COM
☆☆☆

渚の手の指をすべて切断し終えた時、校内にチャイムが鳴り響いた。


そう言えば今何時間目だっけ?


時間も忘れてイジメに没頭していたため、授業がどこくらい進んだのかもわからなかった。


「そろそろ教室に戻ろうか」


美文もチャイムの音で我に返ったようで、立ち上がった。


血のついた工具などは後でちゃんと片付けた方がよさそうだ。


「渚、行くよ」


倒れて目を閉じたままの渚に声をかける。


しかし、気絶していて反応がない。


「ここに閉じ込めておくっていう手もあるよね」


美文がそう言って笑った。


確かに。


鍵は美文が持っているから、放課後になってから見に来るのも楽しそうだ。


「じゃあ、また後で来ようか」


あたしはそう言い、渚を1人で放置して倉庫を出たのだった。
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