新・イジメ.COM
☆☆☆

翌朝。


あたしと美文の2人はいつも通り登校して来ていた。


やっぱり、おとがめはないようで不思議な気分だった。


渚は本当に死んでしまったのだろうかと、疑問に感じるほどだった。


1組に入った瞬間クラスメートたちから視線を感じ、同時に私語が波のように引いて行った。


みんなあたしと美文を見ている。


渚の机に視線を向けるとそこには白い花が一輪飾られていて、心臓がドクンッと跳ねた。


やっぱり、あれは夢じゃなかったんだ。


渚は死んだ。


あたしたちが殺したんだ。


クラスメートたちから視線を背けつつ、あたしはどうにか自分の席にたどり着いた
美文もさすがに居心地が悪そうだ。


克己はすでに登校してきているけれど、あたしを見ようともしていない。


その態度に少し胸が痛んだけれど、今更とやかく言ってもしかたがなかった。


あたし達の関係はもう終わったのだから。
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