新・イジメ.COM
ターゲット
翌日のターゲットが送られて来た時、あたしはまだ寮内にいた。


こんなに早い時間にイジメ.COMからのメールが届いたのは初めてのことで、みんなが戸惑っている。


「ねぇ、これって……」


美文が言いにくそうにそう声をかけてきた。


「なに?」


髪の毛をブラッシングしていたあたしはメールを確認することができなくて、美文に聞いた。


美文の顔色は少し悪くなっていて、一瞬また美文がターゲットになったのではないかと考えた。


しかし、見せてもらったメールを確認してあたしはブラシを取り落としてしまっていた。


《三ツ木生が塚本克己をイジメる》


その文面を何度も何度も読み直した。


今までは同じクラスの生徒同士だったのに今回は違う。


しかもターゲットは生と克己ん2人だ。

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