新・イジメ.COM
あたしの頭は一瞬にして真っ白になっていた。


「なんで2人が……?」


そう呟いて、昨日の出来事を思い出した。


監視カメラはどんな場面でも映している。


きっとあたしたち3人の関係を面白いと感じて、この内容にしたのだろう。


視聴者は大いに喜びそうだ。


「どうする?」


美文にそう聞かれえてもあたしにはわからなかった。


克己がイジメに遭うなんて嫌だ。


でも今のあたしにできることなんてなにもない。


生はきっと、克己を思う存分イジメぬくことだろう。


「どうしよう……」


できれば生にイジメを行わないよう誘導して、制裁を受けてもらいたいくらいだ。


でも、生があたしの言葉に耳を貸すとはおもわなかった。


生が欲しいのはあたしではなく、あたしの体だけなのだから。


「とにかく、早く学校へ行こう」


美文にそう言われ、あたしは慌てて支度を始めたのだった。
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