新・イジメ.COM
「なぁ。元カノの前でボコボコにやられる気持ちってどんなだよ?」


生はそう言い、克己の頬を殴りつけた。


克己は横倒しに倒れ込んでうめき声を上げる。


口の端から血が滲んで流れ出したのが見えて、胸が痛んだ。


「そんなのイジメじゃない。ただの暴力じゃん!」


咄嗟に、あたしは生へ向けて口出しをしていた。


どうにかして止めなければと、気持ちが焦っている。


「そっかぁ? じゃあどうする? お前らが志田渚にやったみたいに、指を一本ずつ切り落として行くか?」


生はそう言って高らかな笑い声を上げた。


その言葉にあたしは返事を失ってしまった。


確かにあたしと美文がやったことの方が残酷だ。


「それに、殺せば成績50パーセントアップだ。こんなにいい話はないよなぁ?」


生はそう言って克己の足首思いっきり踏みつけた。


廊下にゴキッという嫌な音が響いた。
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