新・イジメ.COM
「なんだお前」


生はけげんな顔を麻子ちゃんへ向けた。


「簡単に死ぬ方法を教えてあげただけ。できるだけ体力は使いたくないでしょ?」


麻子ちゃんがそう言うと、生はおかしそうな笑い声を上げた。


「本当になんだよお前、おもしろいヤツだな」


そう言って笑い転げる。


「でも、閉じ込めておくだけで死ぬとは限らない」


「そうだけど、それだけでもイジメとして認めてもらえるんじゃない? 腕も足も折られて動けないし、簡単でいいと思うけど」


そう言う麻子ちゃんに生は克己へ視線を向けた。


克己は痛みのせいで顔色が悪く、呼吸も荒くなってきている。


これ以上生からの暴力を受けると本当に死んでしまうかもしれなかった。


「わかった。今日は1日こいつをロッカーに閉じ込めよう。放課後になるのが楽しみだな」
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