新・イジメ.COM
3人目
夜中の1時になり、あたしはこっそり寮を抜け出した。
生との約束場所は浜辺だった。
寮から十分に離れてからスマホの明かりをつけて、早足に浜辺へ急ぐ。
その間、浜辺に佐野君の頭部が転がっていた場面を何度も思い出してしまった。
「ついた……」
波の音が大きく聞こえてきて、あたしは足を止めた。
潮風が吹き抜ける浜辺へ下りると、砂浜に足跡が続いているのが分かった。
しかし1つじゃない。
2人分の足跡と、棒を突き刺したような跡が砂浜の奥へと続けているのだ。
あたしはその場で立ちどまり足跡をスマホで照らし出した。
岩場の方へと続いているのがわかる。
「生1人じゃないんだ……」
嫌な予感が胸をかすめた。
このまま生と合流するとなにかが起こる。
そう察知したあたしは体の向きを変えた。
その瞬間「どこに行くんだよ」と言う声が聞こえてきてあたしはまた足を止めていた。
ゆっくりと振り向いてみるとそこには生の姿と……一本の松葉づえで自分の体を支えている克己の姿があったのだ。
生との約束場所は浜辺だった。
寮から十分に離れてからスマホの明かりをつけて、早足に浜辺へ急ぐ。
その間、浜辺に佐野君の頭部が転がっていた場面を何度も思い出してしまった。
「ついた……」
波の音が大きく聞こえてきて、あたしは足を止めた。
潮風が吹き抜ける浜辺へ下りると、砂浜に足跡が続いているのが分かった。
しかし1つじゃない。
2人分の足跡と、棒を突き刺したような跡が砂浜の奥へと続けているのだ。
あたしはその場で立ちどまり足跡をスマホで照らし出した。
岩場の方へと続いているのがわかる。
「生1人じゃないんだ……」
嫌な予感が胸をかすめた。
このまま生と合流するとなにかが起こる。
そう察知したあたしは体の向きを変えた。
その瞬間「どこに行くんだよ」と言う声が聞こえてきてあたしはまた足を止めていた。
ゆっくりと振り向いてみるとそこには生の姿と……一本の松葉づえで自分の体を支えている克己の姿があったのだ。