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今まで大人の言う事なんて聞かずに適当に生きて来たけれど、高校に入学してからはしっかり規則を守ろうと思っていたのだ。
気合十分でここまでやってきたのに、さっそく規則違反をしてしまうなんてガッカリだ。
そう思ってため息を吐き出したところに、「これ、使う?」と、斜め前に座っている女子生徒が声をかけてくれた。
振り向いてこちらを見てくるその生徒に心臓が大きく跳ねた。
同性の自分でもドキッとしてしまうくらい美人だ。
艶のある綺麗なストレートの髪を1つにまとめて、上品な笑顔を浮かべている。
そんな彼女の手には茶色のヘアゴムが握られていた。
「えっと……」
「あたしは畠平麻子(ハタヒラ アサコ)」
「吉谷真奈美です。えっと、貸してもらってもいいの?」
「もちろん」
大きく頷く畠平さんを見て、あたしはおずおずと手を伸ばした。
初対面の、しかもこんな美少女から物を借りるなんて生まれて初めてのことで緊張する。
「ありがとう」
ようやくヘアゴムを受け取ってそう言うと、畠平さんが笑顔で左右に首をふり前を向いたのだった。
気合十分でここまでやってきたのに、さっそく規則違反をしてしまうなんてガッカリだ。
そう思ってため息を吐き出したところに、「これ、使う?」と、斜め前に座っている女子生徒が声をかけてくれた。
振り向いてこちらを見てくるその生徒に心臓が大きく跳ねた。
同性の自分でもドキッとしてしまうくらい美人だ。
艶のある綺麗なストレートの髪を1つにまとめて、上品な笑顔を浮かべている。
そんな彼女の手には茶色のヘアゴムが握られていた。
「えっと……」
「あたしは畠平麻子(ハタヒラ アサコ)」
「吉谷真奈美です。えっと、貸してもらってもいいの?」
「もちろん」
大きく頷く畠平さんを見て、あたしはおずおずと手を伸ばした。
初対面の、しかもこんな美少女から物を借りるなんて生まれて初めてのことで緊張する。
「ありがとう」
ようやくヘアゴムを受け取ってそう言うと、畠平さんが笑顔で左右に首をふり前を向いたのだった。