新・イジメ．COM
中学時代には、友達から借りたものをそのまま盗むなんて日常茶飯事だった。


でも、もうそれも終わりだ。


「そっちの子、大丈夫なの？」


畠平さんが泣き顔の美文に気が付いて近づいて行く。


「大丈夫だよ。ごめんねこんな所で泣いちゃって」


美文はそう言って精いっぱい笑顔を浮かべている。


畠平さんを入れて、４人でソファに座るとなんだかちょっとくすぐったい気分になった。


新しい友達が増えて行く感覚。


しばらくお互いの出身中学などの話に花を咲かせていたが、会話がひと段落したところで畠平さんが思い切ったように話し始めた。


「あの映像を、みんなも見たんだよね？」


そう聞かれて、あたしたち３人は頷いた。


「あたしモニターの映像がやけに切り替わるのが気になったんだよね」


真剣な表情でそう言う畠平さん。


確かにそこも気になっていたけれど、映像の内容が衝撃的すぎて今まで話題に出てきていなかった。

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