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「克己……。昨日ちょっと考えたんだけど、もしかして成績や生活態度が良ければ大丈夫なんじゃないかなって思って」
あたしは自分たちの考えを克己に伝えた。
「今からでも頑張ってクズから脱出するってことか」
克己はそう言い、ほほ笑んだ。
「いいと思うけど、でも……」
「でも、なに?」
「俺たち、もう浅川高校に入学しちゃってるんだよな」
その言葉に渚と美文がペンを止めた。
「アプリからの命令も、先生からの命令も絶対なんだよな」
「なんでそんなこと言うの?」
眉をひそめてあたしは克己に聞いた。
克己はいつでも前向きで、こんな風に水をさすようなことをする人じゃなかったのに。
「悪いとも無駄なことだとも言ってない。ただ、現実から逃げるのはよくないと思うんだ」
現実から逃げる……?
あたしは自分たちの考えを克己に伝えた。
「今からでも頑張ってクズから脱出するってことか」
克己はそう言い、ほほ笑んだ。
「いいと思うけど、でも……」
「でも、なに?」
「俺たち、もう浅川高校に入学しちゃってるんだよな」
その言葉に渚と美文がペンを止めた。
「アプリからの命令も、先生からの命令も絶対なんだよな」
「なんでそんなこと言うの?」
眉をひそめてあたしは克己に聞いた。
克己はいつでも前向きで、こんな風に水をさすようなことをする人じゃなかったのに。
「悪いとも無駄なことだとも言ってない。ただ、現実から逃げるのはよくないと思うんだ」
現実から逃げる……?