新・イジメ.COM
上手く逃げ切れるかどうかもわからないし、友達を捨てることにもなる。


でも、もしもあたしたちが上手く逃げ切ることができれば、島外の人に伝えて助けてもらうことができるのだ。


そう考えると、リスクがあっても動くべきだと思えた。


浅川高校にいるみんなを助けることができる可能性を、みすみす捨てたくない。


「行こう」


克己はそう言ってあたしの手をしっかりと握りしめ、あたしたちは歩き出したのだった。
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