新・イジメ.COM
倒れている
午後の授業がすべて終わった時、一斉にスマホにメールが届いた。
それはイジメ.COMからのメールで、あたしは一度深呼吸をしてからメールを開いた。
《畠平麻子への報酬。成績10パーセントアップ!》
そのメール文にあたしは目を見開いた。
「これって、イジメが成功したってこと?」
クラスメートの誰かがそう呟くのが聞こえて来た。
「きっとそうだよな。イジメに成功すれば成績が上がるなら、その分勉強しなくていいってことだろ?」
「でも名指しされた者同士の場合だろ? 今から俺たちが誰かをイジメたって、意味がない」
その意見に背筋がゾクリを寒くなった。
イジメることで勉強の何割かが免除されるということで、みんなの感覚が徐々に変わりつつある。
これはあまりよくない傾向だった。
下手をすれば命令だからと理由をつけて、イジメはエスカレートしていくだろう。
それはイジメ.COMからのメールで、あたしは一度深呼吸をしてからメールを開いた。
《畠平麻子への報酬。成績10パーセントアップ!》
そのメール文にあたしは目を見開いた。
「これって、イジメが成功したってこと?」
クラスメートの誰かがそう呟くのが聞こえて来た。
「きっとそうだよな。イジメに成功すれば成績が上がるなら、その分勉強しなくていいってことだろ?」
「でも名指しされた者同士の場合だろ? 今から俺たちが誰かをイジメたって、意味がない」
その意見に背筋がゾクリを寒くなった。
イジメることで勉強の何割かが免除されるということで、みんなの感覚が徐々に変わりつつある。
これはあまりよくない傾向だった。
下手をすれば命令だからと理由をつけて、イジメはエスカレートしていくだろう。