新・イジメ.COM
とりあえず返事があったことにホッと安堵したが、畠平さんの顔色が悪いことに気が付いた。


「あぁ……なに?」


青い顔をした畠平さんはあたしたち3人を見ても、笑顔にならなかった。


「あの……大丈夫?」


本当はあのアプリについて質問がしたかったのだけれど、そんな状況ではなさそうだ。


「うん。でも、今は1人になりたいの」


そう言う畠平さんはすでに半分ドアを閉めてしまっていた。


あたしたちとも会話をしたくないみたいだ。


無理に聞きだして嫌な気持ちにさせるわけにもいかなず、あたしたちはその場を後にしたのだった。
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