新・イジメ．COM
☆☆☆

畠平さんは鬱憤を晴らすように大志をイジメていたけれど、やっぱり彼氏をイジメるというのは精神的にきつかったのかもしれない。


ちゃんとイジメだと認定されなければいけないのだから、相当頑張ったはずだ。


畠平さんの様子がおかしいのも、元気がないのも、全部そのせいだと思っていた。


でも……。


翌日、あたしたちはまた畠平さんの部屋の前に来ていた。


昨日は晩ご飯も食べに出て来なかったし、今朝も畠平さんの顔を見ていない。


さすがに心配だった。


あたしたち３人はすでに制服に着替えた状態で、部屋をノックした。


「畠平さん、起きてる？」


そう声をかけても中から返事はない。


「ドア、開けるよ？」


美文がそう言ってドアに手をかけた。


鍵がかけられているのではないかと思ったが、そのドアはすんなりと開き、あたしたちは目を見交わせた。
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