新・イジメ.COM
「畠平さん?」


部屋の奥へ向けて美文が声をかける。


しかしその部屋に畠平さんの姿はなかった。


「もう出たのかな?」


部屋の中を確認して渚が言った。


「そうなのかもね」


食事も喉を通らない状態なのかもしれない。


それに、同級生と顔を合わせづらいとか、色々理由はあると思う。


「仕方ないから学校へ行ってみよう」


あたしは2人へ向けてそう言ったのだった。
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