洗脳学級
☆☆☆
「お役立ちアプリが想を救ったね」
浩哉が保健室へと運ばれた後、美世が嬉しそうな顔でそう言った。
「本当だね。カノンは浩哉と一緒に保健室に行ったけどこれからどうするつもりだろうね」
お弁当を再開させながら、佑里香が言う。
今までクラスで1番強い浩哉と一緒にいたのに、その立場は一瞬にして変わってしまった。
カノンにとっても想定外の出来事だっただろう。
「本当に浩哉のことが好きなら、強さなんて関係ないでしょ」
あたしはそう返事をした。
これがキッカケでカノンが浩哉から離れることになれば、それまでの関係だったということだ。
「復讐とか、怖くないのかな」
佑里香がそんな物騒なことを言い出した。
確かに、浩哉からの復讐はあり得るかもしれない。
だけど想にはお役立ちアプリが付いている。
想も自信がついただろうし、きっと大丈夫だ。
「なぁ、ちょっと……」
そんな声がして振り向くと、サッカー部の成仁が立っていた。
怪我はまだ良くなっていなくて、松葉づえをついている。
「お役立ちアプリが想を救ったね」
浩哉が保健室へと運ばれた後、美世が嬉しそうな顔でそう言った。
「本当だね。カノンは浩哉と一緒に保健室に行ったけどこれからどうするつもりだろうね」
お弁当を再開させながら、佑里香が言う。
今までクラスで1番強い浩哉と一緒にいたのに、その立場は一瞬にして変わってしまった。
カノンにとっても想定外の出来事だっただろう。
「本当に浩哉のことが好きなら、強さなんて関係ないでしょ」
あたしはそう返事をした。
これがキッカケでカノンが浩哉から離れることになれば、それまでの関係だったということだ。
「復讐とか、怖くないのかな」
佑里香がそんな物騒なことを言い出した。
確かに、浩哉からの復讐はあり得るかもしれない。
だけど想にはお役立ちアプリが付いている。
想も自信がついただろうし、きっと大丈夫だ。
「なぁ、ちょっと……」
そんな声がして振り向くと、サッカー部の成仁が立っていた。
怪我はまだ良くなっていなくて、松葉づえをついている。