洗脳学級
今までもちょっとしたメーク道具なら購入したことがあるけれど、こんなに高級品を手に入れたのは初めてだ。


使う前からドキドキしてしまう。


まずはメーク方法を調べてからじゃないとね。


そう思っていると、美世からメッセージが届いた。


《美世:ねぇ、ちょっとあのアプリについて調べてみたんだけど、ヤバイかもよ?》


焦っている絵文字と一緒にそんな文章が書かれていた。


あのアプリというのは、お役立ちアプリのことで間違いないだろう。


《麗衣:ヤバイってなにが?》


《美世:あのアプリを使ってた人で、気分が悪くなった人が沢山いるんだって》


《佑里香:ただの偶然じゃない? あのウサギとか肉眼で見れる3Dじゃん。それで画面酔いするんだよ》


《美世:それもあるかも。でもさ、隣街で起きた事件の加害者もアプリを使ってたんだって》


隣街で起きた事件?


一瞬なんのことだかわからなかったけれど、少し前にイジメっ子を殺して自分も自殺した少女のことを思い出した。
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