洗脳学級
「あのアプリ、あたしたちもダウンロードしない?」


そう言い出したのは美世だった。


「そうだね! あたしもあのアプリ欲しい!」


あたしはすぐに同意する。


テスト内容がわかったのはただの偶然かもしれないけれど、本当に役立ちそうな気がする。


「だけどああいうアプリって最初の登録が難しそうじゃない?」


そう言ったのは佑里香だった。


「年齢とか性別とか。今回はテスト範囲を登録しておいたから、質問に答えてくれたんだろうしさ」


「それはそうかもしれないけどさ、それで100点が取れるならいいと思うよ?」


あたしはそう言った。


ちょっと面倒かもしれないけれど、勉強をするよりはずっと楽だ。


「あたしもアプリをダウンロードするけど、佑里香はどうする?」


美世にそう言われ、佑里香はめんどくさそうな顔をしながらも、ダウンロードすることを決めたようだった。
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