洗脳学級
☆☆☆
休憩時間が終る前にトイレへ行って出て来ると、偶然想が廊下の隅に立っていた。
1人だし、何をしてるんだろう?
そう思って何気なく近づいてみると、片手にスマホを持っているのが見えた。
先生がいるわけじゃないのになにをコソコソと……?
想の後ろから首を伸ばして画面を確認してみると、そこにはあのウサギが表示されて来た。
教室では質問しづらいことでもあったのかもしれない。
「カノンに告白された。付き合うべきか?」
その質問にあたしは思わず声を上げそうになり、両手で自分の手を覆った。
カノンの変わり身の早さには驚いたけれど、まさか告白までするなんて思わなかった。
浩哉とはもう別れたんだろうか?
カノンのことだから、それも怪しいように感じられた。
《ボクが解決してあげる! 絶対にやめた方がいいよ! 遊んで捨てちゃえ!》
その答えに、あたしは一瞬目を見開いた。
アプリがそんな風に利用者を刺激する言葉を吐くとは思っていなかった。
でも……。
想が今までされてきたことを考えると、その答えは間違っていないと感じられた。
休憩時間が終る前にトイレへ行って出て来ると、偶然想が廊下の隅に立っていた。
1人だし、何をしてるんだろう?
そう思って何気なく近づいてみると、片手にスマホを持っているのが見えた。
先生がいるわけじゃないのになにをコソコソと……?
想の後ろから首を伸ばして画面を確認してみると、そこにはあのウサギが表示されて来た。
教室では質問しづらいことでもあったのかもしれない。
「カノンに告白された。付き合うべきか?」
その質問にあたしは思わず声を上げそうになり、両手で自分の手を覆った。
カノンの変わり身の早さには驚いたけれど、まさか告白までするなんて思わなかった。
浩哉とはもう別れたんだろうか?
カノンのことだから、それも怪しいように感じられた。
《ボクが解決してあげる! 絶対にやめた方がいいよ! 遊んで捨てちゃえ!》
その答えに、あたしは一瞬目を見開いた。
アプリがそんな風に利用者を刺激する言葉を吐くとは思っていなかった。
でも……。
想が今までされてきたことを考えると、その答えは間違っていないと感じられた。