洗脳学級
カノンの水色の下着が見えたときクラス中が爆笑の渦に包まれた。


カノンは1人床に崩れ落ち、必死に胸元を隠している。


顔は真っ赤になり目には涙が浮かんでいるのカノン。


それを見下ろしているのは想だ。

「どうした? まだ下着が見えただけだろ?」


「やめて……」



カノンの声は震えて、想が顔を近づけるだけでビクリと体を撥ねさせた。


「俺のことは全裸にしたのに、自分は助けて欲しいのか?」


その質問にカノンは押し黙ってしまった。


「やめろ! 離せよクソッ!!」


思い出したように声を上げ始めたのは浩哉だった。


浩哉は青ざめた顔で2人の様子を見ている。


「お前をイジメてたのは俺だろ! 俺が脱げばいいんだろ!」


唾を飛ばしてそう言う浩哉に、ようやく想が視線を向けた。


「カノンの代わりにお前が脱ぐの? そしたらカノンとは付き合うためのゲームじゃなくなるけどいい?」


カノンを見下をして想が聞く。


カノンは何度も頷いた。
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