洗脳学級
☆☆☆

数分後、あたしと佑里香はどうにか教室へと戻ってきていた。


けれどさっきまでの気持ち悪さはぬぐい切れていない。


佑里香を見ると自分の机に突っ伏していた。


「本当に大丈夫? 早退しなくていい?」


美世が心配そうにそう聞いて来た。


「うん……。とりあえずは大丈夫」


吐いたことで少しは気分がよくなっているので、あたしはそう答えた。


ペットボトルの冷たいお茶を飲んだら気分も落ち着いた。


「2人して急にどうしたの?」


「わかんない。でも……あのアプリを消そうとしたら急に気分が悪くなったの」


それまでは本当になんでもなかった。


佑里香だっていつも通りで元気そうだった。


「そっか……。やっぱり、あのアプリはなにかあるんじゃないかな?」


「なにかって?」


そう言えば美世もアプリを使っていたら気分が悪くなったと言っていたっけ。
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