洗脳学級
☆☆☆
5月10日19時頃、17歳の少女が同級生の少女2人を殺害後、自殺しました。
それは朝のニュースにしては物騒な話題だった。
あたしは制服姿でリビングのソファに座り、マジマジとテレビ画面を見つめる。
さっきニュースキャスターが伝えていた街の名前には聞き覚えがあり、ここから電車で3駅分の隣街の名前だったのだ。
「同級生同士の殺人事件?」
家事の手を止めて、お母さんが後ろからそう聞いて来た。
「そうみたい」
加害者の少女は被害者の少女2人からイジメを受けていたことが、遺書に書かれていたようだ。
「人をイジメているからそんなことになるのよ。殺したいくらい怨まれるなんて、一体どんなことをしたのかしらね」
お母さんはそう言ってしかめっ面をした。
「あんたはイジメなんてしてないでしょうね?」
5月10日19時頃、17歳の少女が同級生の少女2人を殺害後、自殺しました。
それは朝のニュースにしては物騒な話題だった。
あたしは制服姿でリビングのソファに座り、マジマジとテレビ画面を見つめる。
さっきニュースキャスターが伝えていた街の名前には聞き覚えがあり、ここから電車で3駅分の隣街の名前だったのだ。
「同級生同士の殺人事件?」
家事の手を止めて、お母さんが後ろからそう聞いて来た。
「そうみたい」
加害者の少女は被害者の少女2人からイジメを受けていたことが、遺書に書かれていたようだ。
「人をイジメているからそんなことになるのよ。殺したいくらい怨まれるなんて、一体どんなことをしたのかしらね」
お母さんはそう言ってしかめっ面をした。
「あんたはイジメなんてしてないでしょうね?」