洗脳学級
イジメ内容
さっそくアプリをダウンロードしたカノンは、彼氏の浩哉にもダウンロードを勧めているようだった。
こんなに便利なアプリなんだから、みんなに知ってもらいたい気持ちはある。
けれど、みんながこのアプリに試験内容などを教えてもらうようになったら、全員満点を取ってしまうかもしれない。
そうなるとちょっと問題になるかもなぁ……。
そんな事を考えていると「今日の放課後デート、どこにいけばいい?」と、カノンの声が聞こえて来た。
「そっか。そういう楽しい使い方もあるんだねぇ」
ほんやりとカノンの様子を見ていた美世が呟く。
「そうだね。でも、あたしたちには彼氏いないけど……」
そう言うと、佑里香が眉を下げて「それ、言わないでよぉ」と、情けない声を上げた。
佑里香は一週間くらい前に彼氏と別れたばかりで、まだ引きずっている様子だ。
「想をイジメる方法は?」
教室後方から聞こえて来た声に、あたしは思わず振り向いた。
視線の先にいたのは浩哉で、想の肩に肘を置いた状態でスマホを見ている。
想は青ざめているが、なにもできずにうつむいたままだ。
こんなに便利なアプリなんだから、みんなに知ってもらいたい気持ちはある。
けれど、みんながこのアプリに試験内容などを教えてもらうようになったら、全員満点を取ってしまうかもしれない。
そうなるとちょっと問題になるかもなぁ……。
そんな事を考えていると「今日の放課後デート、どこにいけばいい?」と、カノンの声が聞こえて来た。
「そっか。そういう楽しい使い方もあるんだねぇ」
ほんやりとカノンの様子を見ていた美世が呟く。
「そうだね。でも、あたしたちには彼氏いないけど……」
そう言うと、佑里香が眉を下げて「それ、言わないでよぉ」と、情けない声を上げた。
佑里香は一週間くらい前に彼氏と別れたばかりで、まだ引きずっている様子だ。
「想をイジメる方法は?」
教室後方から聞こえて来た声に、あたしは思わず振り向いた。
視線の先にいたのは浩哉で、想の肩に肘を置いた状態でスマホを見ている。
想は青ざめているが、なにもできずにうつむいたままだ。