洗脳学級
「ここじゃない?」
スマホで地図を確認して歩いていた美世が、古いビルの前で立ちどまった。
3階建てのビルで外壁は劣化し、あちこちひび割れている。
カーテンがつけられていない窓は割られ、そこから中を覗いてみると壁にスプレーで落書きされているのがわかった。
デスクや椅子などは横倒しになり、散乱している状態だ。
「なにこれ、人がいないじゃん」
あたしは顔をしかめてそう言った。
それところか何年も使われていないようで、床には埃が積もっている。
「でも、ここで住所は合ってるみたいだし……」
美世が困ったようにそう言った。
「2階か3階にあるもかもしれない。行ってみよう」
昌一がそう言い、むき出しになったコンクリートの階段を上って行く。
2階や3階は通路の左右にドアが沢山あり、まるでアパートのようになっている。
上の階は住居だったのかもしれない。
「誰もいないね……」
ビルの中を歩いていても、コトリとも音がしない。
ひび割れや汚れもひどくて、とても人が住める状態ではなかった。
スマホで地図を確認して歩いていた美世が、古いビルの前で立ちどまった。
3階建てのビルで外壁は劣化し、あちこちひび割れている。
カーテンがつけられていない窓は割られ、そこから中を覗いてみると壁にスプレーで落書きされているのがわかった。
デスクや椅子などは横倒しになり、散乱している状態だ。
「なにこれ、人がいないじゃん」
あたしは顔をしかめてそう言った。
それところか何年も使われていないようで、床には埃が積もっている。
「でも、ここで住所は合ってるみたいだし……」
美世が困ったようにそう言った。
「2階か3階にあるもかもしれない。行ってみよう」
昌一がそう言い、むき出しになったコンクリートの階段を上って行く。
2階や3階は通路の左右にドアが沢山あり、まるでアパートのようになっている。
上の階は住居だったのかもしれない。
「誰もいないね……」
ビルの中を歩いていても、コトリとも音がしない。
ひび割れや汚れもひどくて、とても人が住める状態ではなかった。