洗脳学級
☆☆☆

放課後になるとあたしたち３人はすぐに教室を出て、駅へ向けて歩き出した。


駅の正面には大きなビルがいくつも立ち並び、そのほとんどが観光者や若者向けのお店で埋まっている状態だった。


「すぐに学校を出て来たから、まだ空いてるね」


店内を歩きながらあたしは言った。


少し時間が経つと学校終わりの生徒たちで、この辺はごった返してしまうのだ。


お目当てのショップに行くのは今の内だった。


「あ、ここだよここ！」


一槽きらびやかなショップの前で佑里香は言った。


内装も新しくて、本当にキラキラして眩しいくらいだ。


店内には人気キャラクターの雑貨が所せましと並べられていて、見ているだけで楽しくなってくる。


「あ、このキャラ好き！　あたし集めてるんだぁ」


美世も目を輝かせて商品を見つめている。


あのアプリの言う通りここへ来たお蔭で、みんな上機嫌に見えた。


しかし……。


雑貨屋を見ていたその時、外から大きな爆発音が聞こえてきてあたしたちは動きを止めた。
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