洗脳学級
☆☆☆

お昼を食べ終えて残りの休憩時間をウトウトしながら過ごしていると、大きな足音を響かせて浩哉が教室へ戻って来た。


続いてカノンも教室へ入って来たが、カノンはそのまま自分の机に座ってメーク道具を取り出してしまった。


浩哉は真っ直ぐ想の机へと向かう。


「さぁて！　お役立ちアプリの言う通り、マジックで落書きでもするか！」


浩哉は教室に響く声でそう言い、ケラケラと笑い声を上げる。


１人で本を読んでいた想は逃げるように自分の机から離れた。


「言っとくけど、これはアプリがやれっていったんだからな？」


浩哉がそう言いながら、想の机に落書きを始めてしまった。


ここからじゃなにを落書きしているのか見えないけれど、どうせしょうもないことだろう。
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