洗脳学級
アプリのせい?
家に帰るまでに、あたしが登校した動画へのいいねの数は1000を超えていた。
リツイートは1500を超えている。
ここまで誰かに反応をしてもらったことは初めてなので、信じられない気持ちでスマホ画面を見つめる。
「そんなにスマホを眺めて、どうしたの?」
キッチンに立つお母さんにそう聞かれたので、あたしはスマホ画面を見せた。
そこにはさっき撮影した動画が映し出されている。
「なにこれ? 事故があったの?」
料理の手を止めて驚いた声でそう聞いてくるお母さんに、あたしはさっきの出来事を話して聞かせた。
「ちょっと、昨日は駅前の火事だったじゃない! 大丈夫なの?」
さすがに、二日続けてとなるとお母さんの心配も強まるみたいで、眉を寄せている。
「大丈夫だよ。こうして撮影する余裕があったんだから」
本当は、爆発を聞いた時も車が突っ込んできた時も、心臓が飛び出るほど驚いた。
でも、今は動画への反響の方が気になっている。
リツイートは1500を超えている。
ここまで誰かに反応をしてもらったことは初めてなので、信じられない気持ちでスマホ画面を見つめる。
「そんなにスマホを眺めて、どうしたの?」
キッチンに立つお母さんにそう聞かれたので、あたしはスマホ画面を見せた。
そこにはさっき撮影した動画が映し出されている。
「なにこれ? 事故があったの?」
料理の手を止めて驚いた声でそう聞いてくるお母さんに、あたしはさっきの出来事を話して聞かせた。
「ちょっと、昨日は駅前の火事だったじゃない! 大丈夫なの?」
さすがに、二日続けてとなるとお母さんの心配も強まるみたいで、眉を寄せている。
「大丈夫だよ。こうして撮影する余裕があったんだから」
本当は、爆発を聞いた時も車が突っ込んできた時も、心臓が飛び出るほど驚いた。
でも、今は動画への反響の方が気になっている。