洗脳学級
そう言っただけで2人とも思い当たったのか「あぁ~」と、声を漏らした。
「隣街の事件だもんね。もうみんな知ってるみたいだよ」
美世がそう言い、眉を寄せた。
「ビックリしたよね。17歳って、あたしたちと同い年じゃん? 人を2人も殺すなんて信じられない」
あたしはそう言って息を吐きだした。
ニュース番組で流れていた加害者の家は、ごく普通の家に見えた。
マスコミや警察の出入りがなければ、その中に殺人犯がいるなんて思いもしないだろう。
「結局自分も自殺してるし、自分が死ぬだけじゃダメだったのかな?」
美世の言葉に佑里香は「あたしは嫌だなぁ」と言った。
「だって、自殺の原因はイジメだったんだよ? いくら遺書を残してても相手がずっと生き続けるなんて嫌じゃない? イジメ自殺だって殺人だよ、殺人」
佑里香は『殺人』という部分を強調してそう言った。
確かに、そういう考え方もあるかもしれない。
「隣街の事件だもんね。もうみんな知ってるみたいだよ」
美世がそう言い、眉を寄せた。
「ビックリしたよね。17歳って、あたしたちと同い年じゃん? 人を2人も殺すなんて信じられない」
あたしはそう言って息を吐きだした。
ニュース番組で流れていた加害者の家は、ごく普通の家に見えた。
マスコミや警察の出入りがなければ、その中に殺人犯がいるなんて思いもしないだろう。
「結局自分も自殺してるし、自分が死ぬだけじゃダメだったのかな?」
美世の言葉に佑里香は「あたしは嫌だなぁ」と言った。
「だって、自殺の原因はイジメだったんだよ? いくら遺書を残してても相手がずっと生き続けるなんて嫌じゃない? イジメ自殺だって殺人だよ、殺人」
佑里香は『殺人』という部分を強調してそう言った。
確かに、そういう考え方もあるかもしれない。