洗脳学級
☆☆☆

《美世:昨日のニュース見たよ! あの動画が使われるなんてすごいじゃん!》


朝起きると美世からそんなあメッセージが届いていて、あたしの頬は緩んだ。


美世や佑里香に伝えるのを忘れていたけれど、ちゃんと見てくれていたみたいだ。


他のクラスメートたちからもメッセージが届いていて、どれもSNSの動画に関するものばかりだった。


みんな、あんな動画を撮るなんてすごい!


などと賞賛してくれている。


あたしはみんなからのメッセージをひと通り確認した後、SNSに接続をした。


思った通りあれからもフォロワーは増え続けていたようで、今は千人を超えていた。


その数字に、ガッツポーズを作る。


やった!


ついにフォロワー千人超えだ!


一般の女子高生がフォロワーを千人以上つけるなんて、なかなか難しいことだった。


SNS上で人気になれるのはほんの一握りの子だけ。


それも、とびきりの特技を持っていたりしないとダメなのだ。


《佑里香:ねぇ、もしかしてあのアプリのせいなのかな?》


そんなメッセージが届いてあたしは動きを止めた。
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