洗脳学級
☆☆☆
「お弁当がないなんて珍しいね?」
購買までやって来たあたしに佑里香がそう声をかけてきた。
今朝はお母さんが忙しくて、お弁当がないのだ。
代わりに500円玉を渡されて来た。
「そうなんだよね。でも、こういう時じゃないとコロッケパンも買えないからね」
あたしはそう言い、ワクワクした気分で列に並ぶ。
お弁当が無いときのあたしは決まってコロッケパンを買うようにしている。
揚げたてのコロッケがジューシーですごく美味しいから、朝から楽しみにしていた。
それなのに。
「コロッケパン売り切れだよー!」
列に並んでいる最中、購買のおばちゃんのそんな声が聞こえて来たのだ。
「えぇ、嘘!?」
今日は絶対にコロッケパンが食べられると思っていたのに、順番が回って来る前に売り切れるなんて思っていなかった。
「残念。だけど、他のお惣菜パンは残ってるんじゃない?」
美世にそう言われても、他のパンを食べたいとは思えなかった。
「お弁当がないなんて珍しいね?」
購買までやって来たあたしに佑里香がそう声をかけてきた。
今朝はお母さんが忙しくて、お弁当がないのだ。
代わりに500円玉を渡されて来た。
「そうなんだよね。でも、こういう時じゃないとコロッケパンも買えないからね」
あたしはそう言い、ワクワクした気分で列に並ぶ。
お弁当が無いときのあたしは決まってコロッケパンを買うようにしている。
揚げたてのコロッケがジューシーですごく美味しいから、朝から楽しみにしていた。
それなのに。
「コロッケパン売り切れだよー!」
列に並んでいる最中、購買のおばちゃんのそんな声が聞こえて来たのだ。
「えぇ、嘘!?」
今日は絶対にコロッケパンが食べられると思っていたのに、順番が回って来る前に売り切れるなんて思っていなかった。
「残念。だけど、他のお惣菜パンは残ってるんじゃない?」
美世にそう言われても、他のパンを食べたいとは思えなかった。