洗脳学級
☆☆☆

今日は美世は早退してしまうし、佑里香も弟の晩ご飯の準備がある。


放課後にあたし1人で遊びに行くのもつまらないと思い、真っ直ぐ家へと向かっていた。


しかしその途中で、スマホが鳴り始めてあたしは歩道の脇に避けて立ち止まった。


確認してみると、お母さんからの電話だ。


「もしもし?」


『麗衣? 今どこ?』


「帰ってる途中だよ」


『ちょうどよかった。牛乳が切れたから買って来てくれない?』


その言葉に一瞬めんどくささを感じてしまう。


でも、たまには1人で買い物をするのも気分転換になって悪くないかもしれない。


「わかった」


あたしはそう言い、電話を切った。


今に付くまでにコンビニが一件と小さなスーパーが一件ある。


どっちに行こうかな。
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