洗脳学級
☆☆☆

翌日、スマホを確認すると美世からのメッセージが来ていた。


《美世:昨日は心配かけてごめんね! 今日はすっかり調子がいいから、学校行くね》


元気そうな、笑顔の絵文字と一緒にそう書かれていた。


あれから体調が良くなったようで、ひとまずは安心だ。


《佑里香:良かった! でも、無理はしないでね?》


《麗衣:やっぱりスマホのいじりすぎだった? あたしも昨日メマイがしたんだけど、なんだったんだろ》


《美世:麗衣大丈夫? あたし、しばらくアプリは使わないことにしたよ。アプリを使うとスマホの使用時間がどうしても増えちゃうしさ》


その文章にあたしはウサギを思い出していた。


確かに、お役立ちアプリをダウンロードしてから毎日使ている。


さすがに使い過ぎな気はしていた。


《麗衣:そっか。あたしも気をつける》


あたしはそう返事をして、学校へ行く準備を始めたのだった。
< 97 / 248 >

この作品をシェア

pagetop