ストーリー
観覧車はまだ止まらないの!?
そう思い、窓の外を確認した。
ゴンドラはまだ真上にいる。
「なんで……」
屋上観覧車はそんなに大きなものじゃない。
さっきから時間も経っているのに、まだ真上にいるなんてどう考えても妙だった。
「お願い……早く下ろして!!」
あたしの手はまだ明日香に握りしめられたままだ。
このままあの世へと連れ去られてしまうのではないかと、恐怖心が湧き上がって来た。
「ダメだよ愛菜。1人だけ幸せになるなんて、そんなの許さない」
明日香が立ち上がり、一歩あたしに近づいた。
狭いゴンドラの中、それだけで距離はほぼゼロになる。
そう思い、窓の外を確認した。
ゴンドラはまだ真上にいる。
「なんで……」
屋上観覧車はそんなに大きなものじゃない。
さっきから時間も経っているのに、まだ真上にいるなんてどう考えても妙だった。
「お願い……早く下ろして!!」
あたしの手はまだ明日香に握りしめられたままだ。
このままあの世へと連れ去られてしまうのではないかと、恐怖心が湧き上がって来た。
「ダメだよ愛菜。1人だけ幸せになるなんて、そんなの許さない」
明日香が立ち上がり、一歩あたしに近づいた。
狭いゴンドラの中、それだけで距離はほぼゼロになる。