ストーリー
そう思い、ゴクリと唾を飲み込んだ。


健太郎を殺した後、あたしは一体どうなってしまうのか……。


恐る恐る読み進めたその先にあった文章は……。


《愛菜は自殺してしまう》


「自殺……」


咄嗟に、隣に流れる川を見つめた。


最近は天気がいい日が多いからか、川のながれはおだやかそうで、胸をなで下ろした。


「あたしは自殺なんてしない!!」


咲紀と同じような運命はたどらない。


たとえ人殺しでも、自分から死ぬなんてありえない!!


あたしはそう考え、咲紀の日記を川へ投げ捨てたのだった……。
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