ストーリー
「咲紀は言霊の存在を信じて、日記を書いたんだ」


思っていた通り、あの日記には強い怨念が込められていたということだ。


「念のために、パソコンも調べておくか」


和人はそう言って咲紀のノートパソコンを開いた。


「パソコンの中にはなにもなかったんだじゃないの?」


1度この家に入った時に、確認しているはずだ。


「あの時は遺書を探したんだ。でも今回は違う」


そう言い、和人はネットにつなげてお気に入りを開いた。


一覧に出て来たのは咲紀のブログやSNSだった。


「咲紀もこんなことしてたの?」


あたしは和人の横から画面を確認して目を見開いた。


咲紀はほとんどネットをしていないと思っていた。
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