ストーリー
咲紀の日記に書いてあったことと一致している。


途端に全身が寒くなって、あたしは缶ジュースを地面に落としてしまった。


クリーム色の土の色に甘いジュースが広がり、黒っぽく色を変えていく。


まさに、今のあたしの心の中と同じだった。



咲紀の呪いから逃れるために少し前進したと思っていたのに、そんなの大間違いだ。


あたしたちはまだ、咲紀の手の中で踊らされているのだ。


あたしに書かれていて《自殺》という二文字が思い出される。


あれも、まだ終わりにはなっていないのかもしれない。
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