ストーリー
正直、まだ外へ出て行くには抵抗があった。


人の目が気になるから、帽子を深くかぶらないといけない。


でも……。


この申し出を断ると、これから先ずっと引きこもったままになってしまうかもしれない。


「……わかりました。あたし、コンビニでバイトする」


あたしは裕子おばちゃんの顔をまっすぐに見て、そう言ったのだった。
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