ストーリー
「なんだよ愛菜。怖いのか?」


笑いながらそう聞いてくる修人。


「怖いわけないでしょ。それに、幽霊なんているわけがない」


「そのわりに、顔色が良くないぞ? 咲紀に呪い殺されるとしたら、愛菜が1番最初だと思っただんだけどなぁ」


「いい加減にしてよ!」


修人の軽口に、思わずあたしは怒鳴り散らしていた。


明日香が驚いた顔をこちらへ向けている。


「気にしてるくせに」


修人はそう言い、チッと舌打ちをして自分の席へ戻って行ったのだった。
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